ホライゾンブルーの夏が来る

劇場で観るきらめきと夢のはなし

スターダムへの声を聞いたか―TWiN PARADOX ワンマンLIVE Vol.5「DISCOVER」

「この双子が熱い!2018」というアワードがあったのなら、間違いなくナンバーワンを取れる双子だと言える。熱さとエモさ、キラキラをこれでもかと詰め込んだくらいまぶしくて、夢に向かって突っ走る最高のコンテンツだ。もっともそんなアワードもなければ私はこのライブが初見のにわかオタクだ。そんなことはどうでもいい。とにかくこの双子は熱い。

この文章を通して私が言いたいことは、

悪いことは言わないから早くこの双子にハマれ! 

ただそれだけだ。

 

 

私が全力をもってお勧めする双子、それが「TWiN PARADOX」である。

 

これで検索をかけると小難しいアインシュタインの理論が検索に引っかかるが、そっちではない。

 

ざっくりと説明をすると、大阪出身の(顔のいい)双子の二葉勇(兄)と二葉要(弟)がツインボーカルを務めるユニットである。二人は「劇団番町ボーイズ☆*1」という劇団所属の俳優で舞台で活動しながらユニットでの音楽活動も行っている。

 

 

今回は、9月16日に行われたTWiN PARADOX ワンマンライブVol.5「DISCOVER」にふらっとノリで行って彼らの印象をひっくり返された話をします。

 

 

仰々しく記事タイトルにライブ名なんぞを入れてしまったが全然まともな感想ではないし理性が働いていないので検索か何かからこの記事を見つけた方がいらっしゃったのなら、もう先に言っておく、ごめんなさい。

ふとライブから2週間経って振り返ってみて、あの日に自分の感じた衝撃と熱さをただただ書き残しておきたくてこの文章を書いている。今更っていう意見は受け付けてません。

 

軽く双子との出会いから。

もともとTWiN PARADOX(以下ツイパラ・略称です)自体に興味があったわけではなく、そもそもはテニミュで弟の要くんを知ったのがはじまり。そのときは歌がうまくて顔がいいガチ恋量産マシーンだな~くらいにしか認識していなかった。

その後興味本位で双子の生放送(SHOWROOMかその前の媒体のやつか忘れた)を時間が合えば見るようになった。これが面白い。軽妙な語り口で互いに突っ込む関西ノリの双子トークが面白くて癖になる。

ライブ行こうかな~ってふわっと思い始めたきっかけは今年の6月くらいにやったSHOWROOMを5時間ぶっ通しで生配信するっていうイベントだった。たまたま暇だったからとりあえず頭の方だけでも見ようかなとアプリを立ち上げたところ、気が付いたら5時間経っていた。怖いね。二人で料理するコーナーがやべえ面白かった。

放送中、生歌とギターで弾き語りをしてくれるコーナーが何度かあって、確かそのときはカバー曲を歌ってくれたと思うのだが、その歌声に惹きこまれた。

このユニットのいいところ。とにかく歌がうまい。そして声質がめちゃめちゃいいのと二人の声が合わさったときのハーモニーがめちゃめちゃ綺麗。相性が抜群。これにつきる。双子に生まれてくれてありがとう、二人で音楽活動してくれてありがとう。ある種の奇跡でしょ。

生歌からのライブの宣伝を何度も何度もしていたので、その商法にまんまと引っかかったわけだ。

その後迷いつつ、「絶対に来てほしい」とプロモーションする勇くんの言葉に背中を押され、8月中頃になってやっとチケットを取った。

 

で、ライブ当日。

ふらっと、どれどれどんなもんかいと見物してやろうか、なんて軽い気持ちで見に行った渋谷WWW。

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人が会場前にいっぱいいてびっくりした。

整理番号順に入場。私はBから始まる番号だったので真ん中のちょっと後ろ寄りくらいかな。

そもそもライブハウスにも慣れておらず、前のほうに行くのが怖かったので戸惑いつつ後ろのほうにスペースを確保。キャパは400かそこらだったと思う。会場がそれほど広くないのもあってか肉眼で全身見える。結構近い。

 

そして始まるライブ、

これがもう、めちゃくちゃ楽しかった。

 

ライブっていいね、生音っていいね。

ノリも何もわからず様子見ながらノってたんだけど、後半はもう声を張り上げて、拳を突き上げながら楽しんでいた。予習といえばYouTubeにあがっている公式動画をひととおり見たくらいでぜんぜん曲がわからないまま行った不届き者の私でも、はちゃめちゃ楽しかった。ブチ上がった。

セットリストも、ポップな曲から激しい曲、そして落ち着いた曲といったふうにセクションごとに流れができていて、非常に入り込みやすかった。タイプごとの曲の魅せ方をきちんと心得ているのがパフォーマンスを見て感じられる。

後から聞いたらツイパラの曲だけではなくかつて大阪で活動していたバンド時代の曲もセットリストに入っていたらしい。私がめちゃ好き…と思った曲はバンド時代の曲だった。インディーズサイトで聞けたけど生で聞いたほうが俄然好きだった。フル音源がほしい。

声をあげる、叫ぶ、クラップをする、腕を振り上げる、タオルを回す、これらのアクションを通して会場全部が一体になる感覚の楽しいこと気持ちがいいこと。しかも双子の煽りもうまい。もう流されるまま身を任せるままやれば全然いける。初心者でも楽しめる。

ふらっとひとりで行ったけど楽しかった。若俳現場なのでもっと殺伐としてると思ったけど普通だった。あとオタクが優しかった。

 

楽しかった、しか言葉がない。

 

どうしてこんなに楽しかったんだろうな、と今思えば、たぶん彼ら自体というよりは、彼らの音楽性と音楽に対する姿勢に惚れたんだなと思う。

 

音楽に関しては前述のとおり。CDも出てるしYouTubeにもあがってるから試しに聞いてみてほしいのだが、抜群の歌唱力はいうまでもない。それに結構いろいろな系統の曲がある。以前のライブではカバー曲をやったり、今回もバンド時代の曲をやったりしていたが、これから曲数が増えたら純正ツイパラだけの曲でワンマンライブなんかもあるかもしれない。今がチャンスだと思って帰って即刻チャンネルの曲を上から順番に聞いた。

youtu.be

 

 ↑最新シングルの表題曲です。

 

 

 

 

そしてもうひとつ、音楽に対する姿勢について。

後半のMCで、勇くんが「俺たちの目標をここで言わせてほしい。ばかげた夢だって笑われるかもしれないけど、いつかかならず俺たちはみんなを武道館に連れて行く!」って声高に宣言するのを聞いたとき、いろんな人に笑われてきたのかもしれないなあとか、口に出すのも勇気がいることだろうなあとか、そんなことがふっと頭を過り、生半可な気持ちでは言えないことを今ファンのいる目の前で語ってくれていることがただただ胸に響いて。*2

正直「俳優」って肩書きがついた人たちの音楽活動って、所詮片手間じゃないの、みたいに見ている部分が私の中には少なからずある。だからファンの方には申し訳ないけれどすごい軽い気持ちでこのライブに来たし、心のどこかで舐めてたのかもしれない、今思えば。

でもこのライブで、その全部がひっくり返されて自分の認識がぶち壊された。武道館に行きたい、今上に上がりたいんだっていう強い思いとエネルギーに「俺らは本気で音楽やってんだ!これが俺らの覚悟だ!」って平手打ちされた。

前述のとおり、彼らは大阪でインディーズバンドとして活動していた時期があり、現在のドラムの方は前身のバンド時代からの付き合いの方という話がMCの中であった。そこからもわかるように、もうすでに音楽活動をしているという経験値って確実に活きてくると思う。ツイパラとしての活動暦があるとはいえ、妙に場慣れしてるって感じたのはそれがあったのではないか。客に対する煽り方、盛り上げ方が慣れていて、彼らに身をゆだねていれば絶対大丈夫という安心感がものすごくあった。それって大事なことだし、すごく強みでもある。

MCの間、前の女の子がタオルを目に当てたまま号泣していて、応援しているひとたちにそんなこと言われたらうれしいよなあ、素敵だよなあ、なんてひとごとみたいに思ったけれど、「それまでついてきてくれ!」って何も飾らないストレートでまっすぐな言葉がまぶしくて、きらきらしていた。こんなファンでもいいのか、自分なんてファンと呼んでいいのかすらわからない状態だけれど、ぐっときて泣いてしまった。 

 

もう、一言で言うなら「最高」のライブだった。アンコールまでぎゅっとつまった最後までチョコたっぷりみたいなライブだった。ふわふわしたままその後物販で気付いたらCD予約をして流れで双子とハイタッチして帰りました。ハイタッチの記憶無い。でも楽しかった、もっと聞きたい。もっとライブに行きたい。

 

「俳優」という肩書きはこれからの活動の上でもしかしたら足枷になることもあるかもしれないけれど、若くてエネルギーがある彼らならそんなの瑣末なことだとはね飛ばして進んでいくんじゃないか。なんの根拠もないけれど、そう思った。そんなふうに思わせてくれる力が彼らにはある。

 これからどんどん大きくなっていくバンドだと確信した一夜でした。

 

 

こんなふうに、はまるのは一瞬の出来事で、熱さと衝撃にぶん殴られてあっという間に魅せられてしまった。頑張って応援しよう。

 

 

とにかくすごくよかったので、もしツイパラに興味があってこのブログにたどり着いた人がいて、もし1ミリでも興味が湧いたのなら、何かの縁だと思ってぜひ彼らのライブ活動を一度見てみてください。CDは配信で試聴もできる(iTunesやLINE MUSICなど配信あります)し、YouTubeにPVもあります(上に埋め込み済)。最近は番町ボーイズのチャンネルで双子がYouTubeに動画をあげたりしていてそちらも面白いのでぜひ。

 

現在9月26日発売のCDのリリースイベントをやっています(〜10/20)。

記事を書くのが遅かったからもう半分くらい終わっちゃったけど、まだ残ってるからよかったら騙されたと思って一度行ってみてください。無料でミニライブ観覧できます。とりあえず公式Twitterのリンクを貼っておきますね。

 

twitter.com

 

まだまだ駆け出しファンだけど次のライブも絶対行くと心に決めた。

 

行こうぜ!武道館!

 

*1:公式サイト:

劇団番町ボーイズ☆

*2:最近更新されたインタビューでも語っています。

第五回ゲストモデルはTWiNPARADOXの二葉勇さん of GOSOUTH